专利摘要:
本発明は、自動車のステアリングホイールをロックするように、ステアリング軸の対応するくぼみに嵌入可能なロック用ボルト(5)と、ロック用ボルト(5)を少なくともステアリング軸を制止するロック位置から、それを制止しない休止位置に移動させるモータ(9)を備える駆動装置(11)とを有する自動車用電動ステアリングロック装置(1)であって、ロック用ボルト(5)は、一端に、ロック用ボルトと一体的に設けられ、駆動装置(11)のフォーク(19)と協働するT字形ブロック(13)を有しており、フォーク(19)が、ロック用ボルト(5)を、ロック位置から休止位置に持ち上げて移動させるように、各先端(15)に、傾斜路(17)を有するとともに、モータ(9)によって駆動されることを特徴とする自動車用電動ステアリングロック装置(1)に関する。
公开号:JP2011507761A
申请号:JP2010540112
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-10
发明作者:ラヴァル アンソニー
申请人:ヴァレオ ジヒャーハイツズュステーメ ゲーエムベーハー;
IPC主号:B60R25-0215
专利说明:

[0001] 本発明は、自動車用電動ステアリングロック装置に関する。]
背景技術

[0002] 自動車のステアリングをロックするために、純粋に機械的なステアリングホイールロックと比較して大きな人気を博している電動ステアリングロック装置が近年開発されている。]
[0003] 機械的なステアリングロックは、常にイグニションロックの近くに取り付けられる必要があるのに対して、電動式のステアリングロックは、ステアリングコラム上のどのような位置にも、例えば、ドライバーの足元の近くにも取り付けることができる。]
[0004] これにより、ステアリングコラム周りの取り付けスペースを、最適に利用できるようになるという利点がもたらされ、かつステアリングロックはドライバーの膝の領域に配置されることがないので、事故の場合のドライバーの安全性が高められる。]
[0005] このような電動ステアリングロック装置は、例えば、出願人名義の特許文献1および特許文献2に記載されている。このようなステアリングロック装置は、トランスミッションユニットを介して、ロック用ボルトを作動させる電動式ユニット、例えば、電動モータを備えており、ロック用ボルトは、ステアリングコラムをロックするために、ステアリングコラムのくぼみの中に入る。]
[0006] 特許文献2のものでは、ロック用ボルトは、駆動体を有するスピンドル駆動装置を介して制御される。この場合、ロック用ボルト、駆動体、およびスピンドル駆動装置は、直列に配置され、それにより、ステアリングロック装置全体の総高さが決定されている。]
先行技術

[0007] ドイツ国特許公報第19906302号
ドイツ国特許公報第19906267号]
発明が解決しようとする課題

[0008] ステアリングコラム周りの取り付けスペースをさらに有効とするように、公知の電動ステアリングロック装置の総高さを減少させることが、本発明の目的である。]
課題を解決するための手段

[0009] この目的は、本発明によると、請求項1に記載の特徴により達成される。また、本発明の特に有利な構成が、従属請求項に記載されている。]
[0010] 本発明の電動ステアリングロック装置は、ロック用ボルトが、一端に、ロック用ボルトと一体的に設けられ、駆動装置のフォークと協働するT字形突起を有しており、フォークが、ロック用ボルトをロック位置から休止位置へ、持ち上げ運動により移動させるように、各端にそれぞれ傾斜路を有し、かつモータによって駆動されるようになっていることを特徴としている。]
[0011] これにより、非常に低寸の電動ステアリングロック装置が得られる。さらに、ロック用ボルトを直接に作動させるため、追加のアダプタ部品が不要になる。一体構成のために部品点数は減少し、かつコスト面での利点がもたらされるとともに、最終組立時の取り付け作業を迅速に行うことができる。従って、直接的な材料適合性も得られ、それにより、温度変動のような環境の影響により、有害な作用が及ぼされることはあり得ない。一体構成のために、駆動装置からロック用ボルトへの最適な力の伝達も可能になっている。]
[0012] 本発明にかかるステアリングロック装置は、以下の特徴の1つ以上を有していると有利である。
−傾斜路の勾配は、先端から遠い部分よりも、先端部分において小さい。
−傾斜路の勾配は、先端から離れる方向に、一定に増大している。
−各傾斜路は、T字形突起の下面と協働するようになっている。
−T字形突起の下面における傾斜路と協働する部位に、各傾斜路と転がり接触し、回転可能に取り付けられた球またはシリンダが設けられている。
−フォークはU字形であり、そのU字の基部が、フォークをそれぞれの終端位置の間で移動させるように、歯車により支持されたピンが嵌入するレールを有する。
−圧縮バネは、フォークの各先端において、フォークの基部の方向に作用している。
−傾斜路は、終端ストッパによって終っている。
−少なくとも1つのスラストバネが、T字形ブロックに対して、ロック用ボルトのロック位置の方向に作用している。
−T字形ブロックは、スラストバネが係合する凹部を有する。
本発明のさらなる特徴と利点は、以下、図面に基づいて説明する例示的実施形態から明らかになると思う。]
図面の簡単な説明

[0013] 本発明にかかる電動ステアリングロック装置の基本的な構成部材の側方斜視図である。
第2の形状の傾斜路の図である。
第3の形状の傾斜路の図である。
本発明にかかるロック装置の略平面図である。]
実施例

[0014] 以下、本発明を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図では、同じ構成部品には同じ符号を付してある。]
[0015] 図1および図4は、その一部である支持壁3のみが概略的に示されているハウジングに収容された自動車用電動ステアリングロック装置1の一部を示す。] 図1 図4
[0016] このステアリングロック装置は、自動車のステアリングホイールをロックするように(図示しない)ステアリング軸の対応するくぼみに嵌入可能なロック用ボルト5を備えている。ロック用ボルト5は、往復(図の上から下へおよびその逆の)運動を行い得るように、ガイド7内に可動に配置されている。]
[0017] ロック用ボルト5の運動は、少なくともロック用ボルト5がステアリング軸のくぼみから後退させられるように、すなわち、少なくともステアリング軸を制止するロック位置から、非制止時の休止位置に移動しうるように、電動モータ9を備える駆動装置11によって制御される。]
[0018] 本発明によれば、ロック用ボルト5は、一端に、ロック用ボルトと一体的に設けられ、駆動装置11におけるフォーク19と協働するT字形ブロック13を有しており、フォーク19は、ロック用ボルト5をロック位置から休止位置へ、持ち上げ運動により移動させるように、各先端15に傾斜路17を有し、かつモータ9によって駆動される。]
[0019] 傾斜路17には、肩部23がフォーク19上を摺動するように、T字形ブロック13の下面21が接触している。フォーク19におけるT字形ブロック13と協働する部位には、摩擦力を低減させて、摩損を小とするために(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(略語PTFE)または低摩擦塗料からなる)低摩擦被膜が設けられている。]
[0020] 圧縮バネ24が、フォーク19の各先端15に対して、フォーク19の基部の方向(矢印24A)に作用している。]
[0021] 図1の構成では、傾斜路17は、全体にわたって一様な直線からなる単純な形状を有している。] 図1
[0022] しかしながら、傾斜路17の勾配は、図2に示すように、先端部25の方が先端から遠い部分27よりも小さくなっている。これは、ロック用ボルト5の後退に従って、大きな力を要するように考慮したものである。先端から遠い部分27では、勾配がより大きく、そのため、電動モータ9が所定の回転速度の場合に、ロック用ボルト5の後退が加速される。そのため、フォークをよりコンパクトとして、ステアリングロック装置のスペースを小とすることができ、かつロック用ボルト5を移動させる時間を短くすることができるという利点がある。] 図2
[0023] 図1の例示的実施形態と比較すると、傾斜路17が終端ストッパ29によって限定されることとなる。] 図1
[0024] さらなる改良点は、図2に示すように、T字形ブロック13の下面21が、傾斜路17と協働する部位に、各傾斜路17と転がり接触状態の、回転可能に取り付けられた球またはシリンダ31を有するということである。これにより、摩擦力をさらに低減させることが可能であり、その結果、電動モータ9が出すべき力も低減しうる。] 図2
[0025] 図3に示す傾斜路17の例示的実施形態は、傾斜路17の勾配が、先端15から離れる方向(矢印33)に一定に増加するという点においてのみ、図2の傾斜路と異なっている。放物線形状または指数関数的形状としてもよい。] 図2 図3
[0026] 図1および図4から分かるように、フォーク19は、ほぼU字形の形状を有している。] 図1 図4
[0027] フォーク19の往復運動(二方向矢印35を参照)を得るため、U字形基部37には、フォーク19をそれぞれの終端位置の間で移動させるように、歯車41によって支持されたピン42が嵌入するレール39が設けられている。歯車41は、モータ9により、ウォーム歯車43を介して駆動される。]
[0028] ロック用ボルトをくぼみに係止して、ステアリングホイールをロックするため、例えば、スラストバネ51が設けられ、ロック用ボルト5のT字形ブロック13に対して、ロック位置の方向(矢印53)に作用する。]
[0029] T字形ブロックは、好ましくは、スラストバネ51が係合する凹部55(図1参照)を有し、スラストバネ51の他端は、ハウジング3に当接している。] 図1
[0030] 本発明にかかるステアリングロック装置は、次のように動作する。]
[0031] ロック用ボルト5の閉位置では、T字形ブロック13の先端15は、傾斜路17に載っている。ロック用ボルト5を伸ばすために、モータ9を起動すると、ウォーム歯車43を介して歯車41は駆動させられる。これが起きると、ピン42はレール39内を摺動し、フォーク19は圧縮バネ24の力に抗して押され、T字形突起13を押して、傾斜路17を乗り越えさせ、それにより、ロック用ボルトを、制止時のロック位置から非制止時の休止位置に押す。]
[0032] 本発明によると、モータを一回転方向にのみに作動させればよく、それにより、モータを両回転方向に前後に駆動する複雑で高価な電子装置が不要になる。]
[0033] 本発明によるステアリングロック装置は、その簡単な構成、少ない部品点数、および信頼できる動作において極めてすぐれている。]
[0034] 1電動ステアリングロック装置
3支持壁
5ロック用ボルト
7ガイド
9モータ
11駆動装置
13 T字形ブロック
15 先端
17傾斜路
19フォーク
21 T字形ブロックの下面
23肩部
24圧縮バネ
24A 矢印
25 先端部
27 先端から遠い部分
29終端ストッパ
31シリンダ
33 矢印
35二方向矢印
37 U字形基部
39レール
41歯車
42ピン
43ウォーム歯車
51スラストバネ
53 矢印
55 凹部]
权利要求:

請求項1
自動車のステアリングホイールをロックするようにステアリングシャフトの対応するくぼみに嵌入可能なロック用ボルト(5)と、ロック用ボルト(5)を少なくともステアリングシャフトを固定するロック位置から、非制止時の休止位置へ移動させるモータ(9)を備える駆動装置(11)とを備える自動車用電動ステアリングロック装置(1)であって、ロック用ボルト(5)は、一端に、ロック用ボルトと一体をなし、かつ駆動装置(11)のフォーク(19)と協働するT字形ブロック(13)を有し、フォーク(19)は、ロック用ボルト(5)をロック位置から休止位置に、持ち上げ運動をもって移動させるように、フォーク(19)の各脚端(15)に、その傾斜路(17)を有し、かつモータ(9)によって駆動されるようになっていることを特徴とする、自動車用電動ステアリングロック装置(1)。
請求項2
傾斜路(17)の勾配は、先端から遠い部分(27)よりも、先端部(25)において緩いことを特徴とする、請求項1に記載の電動ステアリングロック装置。
請求項3
傾斜路の勾配は、先端から遠去かる方向に、一定に増加していることを特徴とする、請求項2に記載の電動ステアリングロック装置。
請求項4
各傾斜路は、T字形ブロック(13)の下面(21)と協働するようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の電動ステアリングロック装置。
請求項5
T字形ブロックの下面(21)における傾斜路(17)と協働する部位に、各傾斜路(17)と転がり接触して、回転しうるようになっている球あるいはシリンダ(31)を設けてあることを特徴とする、請求項4に記載の電動ステアリングロック装置。
請求項6
フォーク(19)はU字形をなし、そのU字形基部(37)が、フォーク(19)を、それぞれの終端位置(29)の間で移動させるように、歯車(41)によって支持されたピン(42)が嵌入しうるレール(39)を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動ステアリングロック装置。
請求項7
圧縮バネ(24)は、フォークの各端部(15)において、フォーク(19)の基部の方向に作用していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動ステアリングロック装置。
請求項8
傾斜路(17)は、終端ストッパ(29)のところで終っていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動ステアリングロック装置。
請求項9
少なくとも1つのスラストバネ(51)が、T字形ブロック(13)に対して、ロック用ボルトのロック位置の方向に作用していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動ステアリングロック装置。
請求項10
T字形ブロック(13)は、スラストバネ(51)が係合する凹部(55)を有することを特徴とする、請求項9に記載の電動ステアリングロック装置。
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